歯ぎしりのマウスピースは保険適用?種類・費用・効果をわかりやすく解説

query_builder 2026/08/20
歯ぎしりのマウスピースは保険適用?種類・費用・効果をわかりやすく解説
📋 この記事の目次

「朝起きると顎が重い」「パートナーから歯ぎしりを指摘された」——そんな経験はありませんか?歯ぎしりは放置すると歯が削れたり、顎関節に負担をかけたりと、口腔内に深刻なダメージを与えることがあります。

歯ぎしり対策として歯科でよく使われるのがマウスピース(スプリント)です。そして多くの方が気になるのが「保険で作れるの?」という点。結論からお伝えすると、一定の条件を満たせば保険適用でマウスピースを作製できます。保険適用の場合、自己負担額の目安はおおよそ3,000〜5,000円程度(3割負担の場合)とされています(個人差・治療内容により異なります)。

この記事では、歯ぎしりのしくみから、保険適用マウスピースと自費マウスピースの違い、作製の流れ、日常でのケアまでをわかりやすくご説明します。

  • 歯ぎしりがなぜ歯や顎にダメージを与えるのかがわかる
  • 保険適用マウスピースと自費マウスピースの違い・選び方がわかる
  • マウスピース作製の流れと日常ケアのポイントがわかる

こんな症状ありませんか?歯ぎしりが引き起こすトラブル

歯ぎしりは、就寝中など無意識のうちに歯と歯をこすり合わせたり、強く噛みしめたりする習癖です。本人が気づかないうちに進行することが多く、気づいたときには歯や顎にすでにダメージが蓄積しているケースも少なくありません。

見逃しやすい歯ぎしりのサイン

歯ぎしりのサインは多岐にわたります。次のような症状に思い当たる方は、一度歯科への相談をご検討ください。

朝起きると顎が疲れている・重いと感じる場合、睡眠中に強い力で噛みしめている可能性があります。また、歯の表面が平らにすり減っていたり、歯が欠けやすくなったりするのも歯ぎしりの代表的なサインです。

さらに、頭痛・肩こり・耳鳴りなど顎以外の部位に不調が現れることもあります。顎を支える筋肉(咬筋・側頭筋)が過剰に緊張することで、首や肩の筋肉にまで影響が広がるためです。日常生活の中でなんとなく不調が続くと感じている方は、歯ぎしりが原因の一つになっている場合もあります。

放置するとどうなる?歯や顎への影響

歯ぎしりを放置し続けると、さまざまなトラブルが進行する可能性があります。

まず、歯のすり減りが進むと歯の神経(歯髄)に近い部分まで露出し、しみる感覚(知覚過敏)が起こりやすくなります。さらに進行すると、歯そのものの破折や、詰め物・被せ物が割れるリスクも高まります。

顎への影響としては、顎関節症(口を開けると音がする、口が開きにくいなど)につながる場合があります。顎関節症は慢性化すると日常生活への支障も大きくなるため、早めのケアが大切です。また、強い噛みしめにより歯根の周囲にある歯槽骨が吸収され、歯周病のリスクが高まるとも言われています(個人差があります)。

歯ぎしりによる歯のすり減り・顎関節への負荷は、自覚症状が少ないまま進行することがあります。「気になるかも?」と思ったら早めに歯科を受診し、現状を把握することをおすすめします。

歯ぎしりの原因と種類をわかりやすく解説

歯ぎしり対策を考える上で、まず「どんな種類があるのか」「なぜ起こるのか」を知っておくことが大切です。原因や種類によって適切なケアの方法も変わってきます。

Point 01 グラインディング
歯をこすり合わせる「グラインディング」

上下の歯を左右・前後にこすり合わせるタイプで、一般的に「歯ぎしり」と言ったときにイメージされる動きです。ギリギリという音が出やすく、パートナーや家族に指摘されて気づくケースが多いです。歯のすり減りが特に進みやすいのがこのタイプです。

Point 02 クレンチング
強く噛みしめる「クレンチング」

音がほとんど出ないため気づかれにくいのが特徴です。日中の集中時や就寝中に、歯を強くかみしめ続けるタイプです。顎の筋肉への負担が大きく、顎関節症や頭痛・肩こりの原因になりやすいとされています。「音がないから大丈夫」という誤解があるので注意が必要です。

Point 03 タッピング
歯をカチカチと当てる「タッピング」

上下の歯を小刻みに打ち合わせるタイプです。3種の中では比較的頻度は少ないとされていますが、歯への衝撃は蓄積します。複数のタイプが混在していることもあり、自己判断よりも歯科での診査が確実です。

歯ぎしりの主な原因

歯ぎしりの原因は一つに特定しにくく、複合的な要因が絡み合っているケースが多いとされています。代表的な要因として、ストレス・睡眠の質の低下・噛み合わせのずれ・飲酒や喫煙・特定の薬剤の副作用などが挙げられています。

特に精神的なストレスとの関連は多くの研究で示されており、仕事の繁忙期や生活環境の変化が重なったときに歯ぎしりが悪化したと感じる方も多いようです。噛み合わせのずれは、歯科で調整・確認ができる部分ですので、気になる方は一度ご相談ください。

保険適用マウスピースとは?適用条件と自費との違い

歯ぎしりの治療としてよく用いられるマウスピース(ナイトガード・スプリント)は、一定の条件を満たせば健康保険を使って作製することが可能です。「歯科でマウスピースを作るのは高そう…」と思われている方も多いかもしれませんが、まずは保険適用の可能性について歯科医師に確認してみましょう。

保険適用マウスピースの条件

歯ぎしり・噛みしめに対するマウスピース(スプリント療法)は、顎関節症の診断がある場合や、歯ぎしりによる口腔内への影響が認められる場合に保険適用の対象となることがあります。ただし、保険適用の範囲は症状・状態によって異なるため、受診時に歯科医師に現状を丁寧に伝えることが重要です。

保険診療では、口腔内の型取りをして歯科技工所で製作するハードタイプまたはソフトタイプのスプリントが提供されます。自己負担額の目安は3割負担でおおよそ3,000〜5,000円程度とされていますが、検査料・初診料・調整料などが別途かかる場合もあります(個人差・治療内容により異なります)。詳細は受診の際にご確認ください。

保険マウスピースと自費マウスピースの比較

保険・自費それぞれの特徴を理解した上で、自分の状態や目的に合ったものを歯科医師と相談して選ぶことが大切です。

項目 保険マウスピース 自費マウスピース
費用目安(3割負担) 3,000〜5,000円程度 クリニックにより異なります(要お問い合わせ)
素材・フィット感 標準的な素材 精密な型取り・素材でフィット感が高いものも
適用条件 顎関節症等の診断が必要なケースあり 条件なし・目的に応じて作製可能
カスタマイズ性 一定の規格内 厚みや素材など選択肢が広い場合がある
主な目的 歯ぎしり・顎関節症への対処 スポーツ用・審美目的なども含む

✅ 保険マウスピースのメリット

  • 費用を抑えて作製できる
  • 定期的な調整も保険内で対応できることがある
  • 歯科医師の診査・管理のもとで使用できる
  • 市販品と異なり口腔内に合わせた型取り製作

⚠ 保険マウスピースのデメリット

  • 適用には診断条件を満たす必要がある
  • 素材や仕様の選択肢が限られる場合がある
  • 歯ぎしりの根本原因は別途対処が必要
  • 紛失・破損時は再作製費用が発生する

歯ぎしりによるダメージのチェックも定期メンテナンスで

歯のすり減りや詰め物の状態は、ご自身では気づきにくい変化です。定期的なメンテナンスで経過を確認することが早期対応につながります。

メンテナンスのページを見る

マウスピース作製の流れと使用時の注意点

「マウスピースを作るにはどんな手順が必要?」という疑問をお持ちの方のために、歯科でのマウスピース作製の基本的な流れと、日常使用時のポイントをご説明します。

マウスピース作製の流れ

Step 01
問診・口腔内診査(初診)

歯科医師が歯のすり減り・顎関節の状態・噛み合わせなどを確認します。必要に応じてレントゲン撮影や歯科用CTによる精密な検査を行います。自覚症状と口腔内の状態を照らし合わせて診断し、マウスピースが適切かどうか、保険適用の可否についてご説明します。

Step 02
印象採得(型取り)

専用の材料を使って上下の歯の型を取ります。この型をもとに、患者様一人ひとりの口腔内にフィットしたマウスピースが歯科技工所で製作されます。型取りは数分程度で終わることが多く、通常1〜2週間ほどで完成品が届きます(目安。個人差があります)。

Step 03
装着確認・調整・使用指導

完成したマウスピースを実際に装着し、フィット感・噛み合わせを確認します。微調整を行い、就寝時の装着方法・洗浄・保管の仕方など日常ケアの方法も丁寧にご説明します。その後も定期的なチェックと調整が効果を維持するカギです。

マウスピース使用時の注意点と正しいお手入れ

マウスピースは正しく使用・管理することで、その効果を長く保つことができます。

使用後は毎回、ぬるま湯と歯ブラシで丁寧に洗浄してください。熱湯は変形の原因になるため使用しないようにしましょう。市販の洗浄剤(義歯洗浄剤)を週数回使うと清潔に保ちやすいです。保管は専用のケースに入れて乾燥した場所に置きましょう。ペットがかじったり、誤って踏んだりして破損するケースも多いため、保管場所にも注意が必要です。

また、マウスピースはあくまでも歯や顎を保護するためのもので、歯ぎしりそのものをなくすものではないという点を理解しておくことが大切です。歯ぎしりの原因(ストレス・睡眠の質・噛み合わせなど)に対するアプローチと並行して使用することが、より良い結果につながります。

市販のボイルタイプ(お湯に入れて成型するタイプ)のマウスピースは、歯科で作製したものと比べてフィット感・耐久性が異なります。長期的に使用を考えている場合や、顎関節・歯ぎしりの症状が気になる場合は、歯科での診査と型取り製作のマウスピースをご検討ください。

よくある誤解:「マウスピースをすれば歯ぎしりは治る」

歯ぎしりのマウスピースについて多い誤解として、「マウスピースを装着すれば歯ぎしりが治る」というものがあります。しかし正確には、マウスピースは歯ぎしりの際に歯や顎への負担を分散・緩和するものであり、歯ぎしり自体をなくす治療ではありません。

歯ぎしりの背景にあるストレスや睡眠の問題は、生活習慣の見直しや、必要に応じて内科・心療内科との連携が必要な場合もあります。歯科ではマウスピースの提供と並行して、噛み合わせの調整や定期的な口腔内チェックを行い、総合的なサポートを続けることが重要です。

西北テラス歯科の歯ぎしり・マウスピース診療について

西宮市にある西北テラス歯科では、歯ぎしり・顎の不調でお困りの方に対して、丁寧な問診と精密な診査をもとに、一人ひとりに合った対応をご提案しています。

  • 歯科用CT・マイクロスコープ導入:顎関節・歯根・骨の状態を詳しく確認できる歯科用CTと、精密な口腔内観察を可能にするマイクロスコープを導入。見えにくい部分まで丁寧に診査します。
  • 全員女性スタッフによる安心の診療環境:受付からカウンセリング・治療まですべて女性スタッフが対応。緊張しやすい方・歯科が苦手な方でも、リラックスして受診いただけるよう配慮しています。
  • 個室診療でプライバシーに配慮:周囲の目が気になる方にも安心の個室診療を提供。歯ぎしりや顎の悩みをゆっくりと相談していただける環境を整えています。
  • 日曜・夜間診療で通いやすい:月・火・木・金は19時まで、日曜日も診療。忙しい方でも通院しやすい診療体制です。
  • 保険診療を中心に、納得いただいた上で治療を進める:自費・保険の違いや治療内容についてわかりやすく説明し、患者様が納得した上で治療を進めることを大切にしています。

歯ぎしりは「寝ているときのこと」だから仕方ない、とあきらめてしまっている方が多くいらっしゃいます。でも、気づかないうちに歯や顎に大きな負担がかかり続けているケースは少なくありません。「何か気になる」という段階でも、ぜひ一度ご相談ください。何もなくても安心して来ていただける場所でありたいと思っています。保険診療を中心に、患者様一人ひとりのペースに合わせて丁寧に対応いたします。

西北テラス歯科 院長 井上 佳奈

よくある質問(FAQ)

保険でマウスピースを作るのに、何回通院が必要ですか?
一般的に、初診(問診・検査)→型取り→装着・調整の最低2〜3回の来院が目安です(個人差があります)。その後も定期的な調整・チェックを受けることで、マウスピースの効果を維持しやすくなります。詳しい通院スケジュールは受診時に担当医からご説明いたします。
子どもでも歯ぎしり対策のマウスピースは作れますか?
子どもの歯ぎしりは成長過程でよく見られ、乳歯から永久歯への生え替わりに伴う一時的なものも多いです。ただし、歯のすり減りや顎の発育への影響が気になる場合は歯科での確認をおすすめします。お子様の状態・成長段階に応じて、マウスピースの適否を歯科医師が判断いたします。西北テラス歯科ではキッズルームを完備し、小児歯科にも対応しています。
マウスピースはどれくらいで作り直しが必要になりますか?
マウスピースの耐用期間は使用頻度・歯ぎしりの強さ・素材によって異なります。一般的に1〜3年程度が目安とされていますが、穴が開いたり大きく変形したりした場合は早めに歯科へご相談ください(個人差があります)。また、体重変化や歯科治療による歯並びの変化があった場合も、フィット感の再確認が必要なことがあります。

📋 この記事のまとめ

  • 歯ぎしりにはグラインディング・クレンチング・タッピングの3種類があり、音がしないタイプもある
  • 一定の条件を満たせばマウスピース(スプリント)は保険適用で作製できる。自己負担額の目安は3割負担でおおよそ3,000〜5,000円程度(個人差・治療内容により異なります)
  • マウスピースは歯や顎への負担を緩和するもので、歯ぎしりの根本原因への対処と並行して使用することが大切
  • 市販品より歯科での型取り製作品の方がフィット感・管理面で安心。定期的な調整も重要
  • 気になる症状があれば早めに歯科を受診し、現状を把握することが口腔内の健康を守る第一歩

歯ぎしり・マウスピースのご相談は西北テラス歯科へ

西宮市・西宮北口駅から徒歩1分。全員女性スタッフ・個室診療・日曜診療対応。保険診療を中心に、納得いただいた上で治療を進めます。まずはお気軽にご相談ください。

オンライン予約 / お電話でのお問い合わせ 0798-56-8461

【診療時間】月・火・木・金 9:30〜13:00 / 15:00〜19:00 水・土 9:30〜13:00 / 14:00〜16:00 日 10:00〜13:00 祝日休診

【アクセス】阪急神戸本線 西宮北口駅 南東改札口 徒歩1分 / 兵庫県西宮市高松町11-3

👩‍⚕️ 監修・執筆者プロフィール

西北テラス歯科 院長 井上 佳奈(いのうえ かな)


広島大学歯学部卒業

2011年:広島大学病院 歯科臨床研修医として就任。

2012年:医療法人豊生 山田歯科勤務。

以降大阪府内の歯科医院で研鑽を積みました。


2024年:西北テラス歯科院長就任。

地域の患者様の健康へ口腔内からアプローチしております。


----------------------------------------------------------------------

西北テラス歯科

住所:兵庫県西宮市高松町11−3

----------------------------------------------------------------------